なりたい気分で自由に使い分け!カラーセラピーにおける色の効果とは?

カラーセラピーにおける色の効果とは?

カラーセラピーって心にどんな影響があるの?

色の効果とはどんなもの?

「カラーセラピー」と聞くと、なんとなく色を使って占いのようなことをするのかな?と思われるかもしれませんね。

カラーセラピーの目的は、色を使って心をいやすことです。

流派によって様々ですが、具体的にはカラーカードやカラーボトル、色紙や色鉛筆など色のツールを使います。カウンセリングなどの対話やワーク等を通し、内面への気づきを促したり、気持ちを浄化したりしながら、自分の気持ちをよりよい状態へ近づけていくという手法です。

その時に現れる、「こんな自分になりたい」「こんな気持ちになりたい」という願望を優しく後押ししてくれるのが、色の効果・色彩心理効果です。

薬ではないので、副作用もなく子どもから大人まで安心して活用することができます。

ここでは、カラーセラピーにおける色の効果について、解説していきますね。

色の効果

赤を使いたい場面

  • 活力を高めポジティブな気持ちになりたい
  • 瞬発力を高めスピーディーに行動したい
  • 試合など競争相手に強い気持ちで勝利したい
  • 勇気を持ち、積極的に動きたい
  • 決断力を高めたい
  • 目立ちたい

「エネルギー」を象徴する代表的な色として真っ先に挙げられるのが、赤ではないでしょうか。

他にも、熱い、情熱的、活動的、興奮、危険、強い、派手、愛などのイメージキーワードがあります。

また、赤を見ることで無意識のうちに自律神経に影響を及ぼし、血圧上昇、筋肉の収縮、脈拍が早まる等、身体への反応が起きると言われています。

古代より、木の実が赤く色付く事で食べ頃を判断したり、怪我等で出血した際の赤い血の色で危険を察知したりと、赤い色が行動を促すシグナルになる場面もありました。

日常生活では、私たちの気持ちや行動を後押ししてくれる効果が期待できるでしょう。

青を使いたい場面

  • 集中力を高めたい
  • 頭を整理したい
  • 思考を優先したい
  • 精神を安定・鎮静させたい
  • 信頼感を表現したい
  • 落ち着いて眠りたい
  • 肉体の緊張から解放されたい

青は世界で好まれる色の上位に入り、日本人が最も好む色と言われています。

クリーンなイメージが強く、冷たい、さわやか、澄んだ、静かな、誠実、信頼、冷静、知的などのイメージキーワードがあります。

青は副交感神経への作用で鎮静効果があり、血圧を安定させ呼吸や脈拍数を整え気分を落ち着かせるということが言われています。

青は寒色であるため、体感温度を下げる作用があります。体感温度はマイナス3℃とも言われ、夏の寝具やインテリア等に取り入れることで、目にも涼しく快適に過ごすことができるでしょう。

青を使いたい場面

  • 幸福感や希望を感じたい
  • 学ぶ意欲を高めたい
  • テンションを上げたい
  • 斬新なアイデアを出したい
  • 会話を増やしコミュニケーションを活発にしたい
  • 頭の回転をよくしたい
  • 明るい人と思われたい

黄色は白の次に明るい色です。黄色は光をイメージし、明るく活気のある色として、人が集まる場を和ませてくれます。明るさ、元気、目立つ、楽しい、希望、子ども、未来、夢などのイメージキーワードがあります。

また、黄色は左脳を刺激すると言われており、学ぶ意欲を高め、アイデアを出したい時や、頭の回転を速める助けになります。

大面積での使用や、長時間接すると、気が散ってしまうこともあるため、注意が必要です。

黄色は第3チャクラの色でもあり、目にすることで胃腸の働きを助けてくれると言われています。

緑を使いたい場面

  • 心身の疲労をいやしたい
  • リラックスしたい
  • 気持ちをコントロールしたい
  • ストレスを減らしたい
  • 周りとの協調性を大切にしたい
  • 安心感を出したい
  • ゆっくり安眠したい

緑は寒暖を感じない中性色で、刺激が少なく落ち着いた印象を与える色です。新緑や森林など自然をイメージさせ、リラクゼーションにも効果的な色です。さわやか、若さ、平和、やすらぎ、安全、落ち着き、癒しなどのイメージキーワードがあります。

緑は副交感神経に働きかけ、血流を整えるのを助け、心身の緊張を解き放ち、気持ちをリラックスさせます。また、目の疲れも癒す効果があります。

自然の緑の中へ出かけ木々の香りを味あうことは気分転換にとても良い方法です。すぐに出かけられない場合でも、インテリアに優しい緑色を取り入れたり、緑のアレンジメントや観葉植物を飾っておくと、気持ちが落ち着く心地よい空間となるでしょう。

バランスを保つことや、リラックスの助けになる緑ですが、行動にブレーキをかける作用もあるため、発言力を高めたい場面やしっかりした自己主張を求められるとき、活発な行動が必要な場面では、使用を控えた方がいいでしょう。

オレンジ

オレンジを使いたい場面

  • 生活を明るく楽しみたい
  • 食欲を増したい
  • 寂しい気持ちから抜け出したい
  • 人との会話を楽しみたい
  • 親しみやすさを出したい
  • 笑顔を増やしたい

オレンジは、赤の強さと黄色の明るさを合わせ持つ、暖かみを感じる色です。楽しさや親しみやすさも感じさせ、会話が弾みやすくなる開放感のあるポジティブカラーです。暖かさ、陽気、楽しさ、元気、健康的、親しみ、大衆的、実りなどのイメージキーワードがあります。

オレンジは交感神経に働きかけ、食欲アップ、消化吸収を促してくれると言われています。食卓まわりのグッズにオレンジ色を使ったり、オレンジ色の花を飾ると食事の時間を楽しく過ごせるでしょう。また、気分を明るく爽快に切り替える助けをしてくれるため、楽しい雰囲気の中で人との交流を楽しむことができます。

ピンク

ピンクを使いたい場面

  • 優しい気持ちになりたい
  • 不安を和らげたい
  • 心身をリラックスさせたい
  • 心を軽やかにしたい
  • 愛情を表現したい
  • 若々しさを保ちたい

幸福や優しさをイメージさせ、あたたかさを感じる色です。母性やロマンティックなイメージを感じさせ、女性向けやベビー服などの商品に良く使われる色です。優しさ、やわらかさ、甘さ、幸福、愛情、かわいさ、母性などのイメージキーワードがあります。

女性ホルモンの分泌を促進し、女性らしさをアップさせ、若々しさを保つ助けになります。また、ピンクは感情を和ませ、情緒を安定させると言われているため、不安感を和らげ幸福感を与えてくれます。人にも自分にも優しくなりたい時にピンクの花を飾ってみるのもよいでしょう。

紫を使いたい場面

  • 静かな安らぎが欲しい
  • 癒されたい
  • 一人の時間を大切にしたい
  • 直観力や洞察力を高めたい
  • 感受性を高めたい
  • 創造力を発揮したい
  • 権威性を示したい

古代より紫の染料は、貴重で手に入りにくいものでした。そのため紫色は、身分が高い者が身につける高貴な色として扱われていました。日本では冠位十二階の高い位を表す色として紫が使用されており、古代ヨーロッパでは高位聖職者の衣服の色とされていました。

また、染料となる植物は薬効があるものも多く、紫草は胃腸や皮膚の薬として使われてきました。そのことより、自己治癒力を高める助けになる色というイメージにもつながります。高貴、上品、神秘的、繊細、女性的、和風、大人っぽい、おしゃれ、派手、古典的などのイメージキーワードがあります。

紫は、第7チャクラの色であり、直観力や洞察力を高めるサポートをすると言われています。冷静に物事を見通したり、心静かに自分の内面を探索したいときに取り入れるとよいでしょう。多忙やストレスでイライラしてしまった際に、気持ちを静めて落ち着かせたいと感じたら、紫系の花を眺めると癒しの効果もあり効果的です。また、権威性を示したい時には、装いに高貴な紫色のイメージを利用してみるのもおすすめです。

テキパキと迅速に仕事をこなさなければならない場面では、紫色の影響で行動にブレーキがかかりがちになるため、使用を控えた方がいいでしょう。

黒を使いたい場面

  • 自分の世界に入り込みたい
  • 高級感を演出したい
  • 色の刺激を避けたい
  • 強さを演出したい
  • 他者の関心を避けたい
  • 洗練された個性を演出したい

光を表現する白とは対照的に、黒は闇や恐怖、死などのネガティブなイメージがあります。黒を美しく染色する技術が出てからは、貴族たちに好まれる高貴な色として扱われ、高級感を与えるフォーマルな装いの色として定着しました。闇、夜、威厳、恐怖、孤独、強さ、高級感、都会的、死、、不吉、フォーマル、ファッションなどのイメージキーワードがあります。

無彩色であるため、他の色を引き立たせることもできます。一方で、他の色を打ち消す強さも併せ持っているため、感情を内側に閉じ込め自分を守ったり、身にまとい見た目の強靭なイメージを表現するのにも役立ちます。

自信がないが、前に出ていかなければならない場面や、気持ちを強く持ち主張する必要がある場面で、気持ちを引き締め挑戦する心をサポートしてくれるのは黒の力強さです。

他を排除したい気持ちがある、と無意識に受け止められる場合もあるため、外交的になり人と活発にコミュニケーションを取りたいと考える場合は、控えた方が無難かもしれません。

白を使いたい場面

  • 雑念を払い思考をすっきりさせたい
  • 気持ちを切り替えて前に進みたい
  • 感情の起伏を抑え冷静に判断したい
  • 素直に物事を受け止めたい
  • 空間を広く見せたい
  • 清潔感を与えたい

白は無彩色であるため、色味がなく最も明るい光の色です。どの色にも染まり、他の色との調和をはかることができる色です。また、神を象徴する神聖な色として扱われ、日本では神主や巫女の衣装、神具に用いられています。汚れのない純真さを示す白は、結婚式の白無垢等の衣装にも使われています。純粋、清潔、神聖、幸福、無垢、浄化、再生、冷たさなどのイメージキーワードがあります。

混ざり気のない真っ白な色は、まぶしさや強さを感じるため、インテリアで取り入れる際は、オフホワイトなどの暖かみを感じるものにするとリラックスできます。

また、色味がないため刺激が少なく、頭の中をすっきりとクリアにしてくれます。余計な雑念を取り払い、気持ちを切り替えたい時に取り入れると効果的です。

真新しさを表す白は、汚してはいけないという緊張感を生み出してしまうこともあります。白の強さがネガティブな気分を助長する場合には、他の色に切り替えてみてください。

グレー

グレーを使いたい場面

  • 目立ちたくない時
  • 無難にふるまいたい時
  • 色の刺激を避けたい時
  • 仕事を淡々とこなしたい時

黒と白が混ざり合ってできるグレーは、主張のないニュートラルカラーです。他の色を引き立てたり、強い色をなじませたりすることができる色です。曇り空からイメージされるように、黒でも白でもない、曖昧ではっきりしないイメージが感じられます。曖昧、控え目、陰気、不安、ゆううつ、慎重、悲しみ、不信、ニュートラル、平凡、都会などのイメージキーワードがあります。

グレーは無彩色で刺激がなく落ち着きを感じられます。生活の中に溢れかえる色で疲れがちな時には、やさしく安心させてくれます。目立たない色なので、人からの関心を避けたい時にはグレーの服装を身につけるとよいでしょう。

機能的で無機質な印象の色でもあるため、明るくユーモアある雰囲気とは離れています。場の雰囲気に合わせて使い分けが必要です。

また、青っぽいクールなグレーは、不安や陰鬱な気分を感じさせやすくなります。いつもいる環境に取り入れる際や、身近につかうものには暖かみのあるベージュがかったグレーを選ぶと安心です。

色の効果を生活に役立てよう

いかがでしたか?

服装やインテリア、メイクや小物、仕事道具や文房具、キッチンツールなど…。

私たちの生活で目に触れるものにはすべて色がついています。

こんなにもたくさんの色の効果があるなら、ただ何となく色を選ぶのはもったいないですよね。

色の効果を意識して、生活にプラス効果を取り入れてくださいね。

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